出前・絵本部屋 ~レポート

おとなたちの絵本部屋 vol.104 2013年11月 レポ

記・隊員1号(イーダ)

テーマ vol.104 家出・だ・ホイッ

日程 <国立会場>11/22金 11/25月 11/26火 11/28木

    <立川会場>12/1日

参加人数 26名(国立市5人、八王子市・小平市各4人、立川市3人、所沢市2人、国分寺市・府中市・東大和市・東村山市・西東京市・三鷹市・武蔵野市・越谷市)+隊員3(2,3,7号)名 

うち男性2名。 初参加者なし、同伴子ども3名、当日キャンセル2名

■絵本部屋

今回テーマにした家出ですが、あくまでも親子関係のトラブルでの、子どもの家出の絵本ということで線引きした選書です。

親のほうが家出したり、あるいはペットと飼い主という関係での家出の絵本は除外しました。

家出の動機、計画性(持ち物など)、家出先、家に戻るきっかけなどに注目しながら、絵本を読んでいきました。

なかには、え?、これ家出って言えるの?というくらいの、行先としては敷地内みたいなものもありますが、絵本の中の子ども本人が家出と捉えているなら、それは家出ということで。

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講座のなかでは、『フランシスのいえで』の絵本を、お父さん、お母さん、フランシスの配役を決めて、それぞれのセリフを読んでもらいました。

誰のセリフか、文章を広い視野で捉えないとわかりにくいのですが、割り当てられたみなさん、とてもお上手で、毎回、いろんな家族の風景をみることができました。

基本、子どもの絵本なので、「家出」という重いテーマであっても、出て行ったまま帰ってこない、行方不明というものはありません。

必ず帰ってくることがお約束されているようなものなので、そういう意味では安心できる絵本ばかりでした。

今回紹介したものは、家出の動機もそれぞれなのに、共通して言えるのは、親が子どもの家出に比較的協力的な絵本が多いこと。子どもの年齢が小さいっていう設定のせいもあるんだと思いますがね。

おもちゃであそびタイ!ム

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にほんごであそぼ 絵あわせかるた 其の二

エンスカイ 1,800円+税

本来は神経衰弱のルールで遊んでみようと考えていました。

でも、時間の都合で、普通に読み札と取り札にわけて遊んだ回もあり、まったく遊べず省略した回もありました。

進行の都合とはいえ、反省です。

神経衰弱はね、やはり難しかったです。オトナには。

イーダのつぶつぶ焼き

参加者の方たちの家出ばなしは、予想通りおもしろかったです。実際に家出したことがなくても、子どものころ家出に思い描いていたイメージなどを語ってもらいました。意外にもオトナになってからの家出話もいろいろ聞けて。ま、みんな今だったらやらないけどね~という笑い話でよかったです。

絵本の場合、きょうだい関係がきっかけで、特に下の子が生まれたことがきっかけで上の子が家出するという話が多く、参加者の方にもご自身のことや、お子さんのことで、きょうだいができたことでの心の変化に思い当たることがあるかどうかうかがってみたした。

当初、そんなことをうかがおうとまったく考えてなく、初日にちょろっと話題にしてみたら、いろんなパターンの回答があっておもしろかったので、毎回聞いてみました(もちろん、本人もお子さんも一人っ子という方もいらっしゃいましたが)。

子どものころの気持ちを、今、振り返ってオトナの言葉で語っていただけるのは、とても興味深いです。

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おとなたちの絵本部屋 vol.103 2013年10月 レポ

記・隊員1号(イーダ)

テーマ vol.103  いしいつとむさんの絵本

日程<国立会場> 10/24木 10/25金 10/28月 10/29火

   <立川会場> 10/27日

参加人数26名(八王子市・小平市各6人、立川市・国立市各3人、東大和市・国分寺市・府中市・東村山市・三鷹市・武蔵野市・所沢市・越谷市各1人)+隊員2名 うち、初参加なし、男性2名。同伴子ども2名、当日キャンセル1名

●石井 勉(1962~)

1962年、千葉県に生まれる。漆工芸、染色工芸を学ぶとともに、多くの絵本、挿絵を手掛け、絵を描き続けている。

絵本部屋

前半が石井さんがお話も絵も手掛けたもの、後半は別の作家さんのお話に絵をつけたもの、そして、それぞれなんとなくですが、季節順に紹介していきました。最後の2冊が知識絵本ですが、今回は含めませんでしたが、学習系は他にも何点か出ています。

リストは現在入手可能なもののみです。

私が注目し始めたのは、ここにはない『ともだちのたまご』という絵本からですが、これらの絵本の前にも、いろんな絵本を手掛けられていて、こんなに長く絵本を描き続けている作家さんだったんだ~ということにまず驚きました。

でも、絵本からはあまり詳しい略歴はわかりませんでした。

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季節順にしたのは、石井さんの絵本はものすごく季節感たっぷりに描かれたものが多いなというのが印象だったから。

季節によって、その季節の花が咲いていたり、木々の色が違ったり、影の長さが違ったり、太陽の位置が想像できたり、絵をじっくり見ていくと、気温や時間、方角までもが読み取れそうでした。

加えて愛らしい子どもたちや動物たち。

絵本部屋では最新刊の『はなねこちゃん』をみなさんとじっくり読み、「あかりちゃんシリーズ」の4冊を並べて、表紙・表見返し・裏見返し、お話の始まりなどを比較してみました。

子どもの心の小さなゆらぎを描いたものが多く、またそういうお話にはぴったりの絵で、とりたてて大事件が起こるわけでもなく、じんわりと心や体にしみわたるような絵本が多いのではないかと思います。

また、現在入手不可の絶版・品切れ絵本には、現在と画風が異なるものが多く、そんな比較も楽しみました。

おもちゃであそびタイ!ム

125くにたちカルタ

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ご当地カルタって世の中いろいろあるみたいですね。会場が国立ってことで、「くにたちカルタ」で遊んでみました。あ、立川会場でも遊んじゃいましたが。

参加者に国立にお住まいの方がいらっしゃると、札の場所をいろいろ解説してくれて、なんだかお得な気分になりました。

絵札は子どもから大人まで、国立ゆかりの素人やプロが入り乱れて描いていて、いろんな絵があるのがおもしろかったです。

■イーダのつぶつぶ焼き

『さくらいろのランドセル』を紹介した後で、みなさんにランドセル話をしてもらいました。自分自身や、子どものランドセル選びについて。

そこには時代性や固定観念の影響で、いろんなドラマや人間模様、子どもを思いがこめられていて、はぁ~、奥が深い話が多かったなぁ。

 

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おとなたちの絵本部屋 vol.102  2013年9月 レポ

記・隊員1号(イーダ)

テーマ vol.102  りんごの絵本apple

日程<国立会場> 9/24火  9/26木  9/27金  9/30月

   <立川会場> 9/29日

参加人数31名(国立市6人、八王子市・小平市各5人、立川市2人、青梅市・福生市・昭島市・国分寺市・府中市・小金井市・三鷹市・武蔵野市・北区・横浜市・所沢市・越谷市・柏市各1人)+隊員2名 うち、初参加2名、男性2名。 当日キャンセル1名

絵本部屋

絵本部屋のテーマを考えるとき、店時代はなるべく季節性のないものをと思って考えてきました。季節的なものは、店頭のフェアでアピールできるから。

でも今は、店をもっているわけではないので、自分で決めたルールをゆるくして、季節性たっぷりの「りんごの絵本」を取り上げることにしました。

りんごの絵本ってとっても多いのはわかっていましたが、ここ2~3年、すごく多いな、少し整理したいなと思って・・・。

りんごが登場する絵本は、私も拾いきれないくらい山のように存在するので、今回はあくまでもりんごがメインのお話にしぼり、15冊を選んでみました。

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りんごの絵本の中でもテーマにわけることはできそうですが、今回は幼児絵本から知識絵本までまんべんなく取り上げることにしました。

じっくり読んだのは『りんごかもしれない』、参加者にセリフを割り振って読んでもらったのは『リンゴちゃんのお気に入り』、他にも『りんごちゃん』や『りんごです』など短めの絵本はまるまる読んでみました。

<おもちゃじゃないけど、あそびタイ!ム>

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紹介した絵本の見返しに載っていた「りんごちゃんのえかきうた」。今回のあそびタイ!ムは、これをそれぞれが紙に描いて、みんなで回して見せ合いました。

同じ歌でも、いろんな顔のりんごちゃんができあがりました。

オトナが絵を描くことは、抵抗がある人も世の中多い気がしますが、絵描き唄だと、かなりハードル低くなりますよね。

どなたも嫌がらずに描いてくださって、嬉しかったです!

■イーダのつぶつぶ焼き

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りんごの絵本はすごーく多い。

なかでも赤ちゃん絵本に多い気がします。代表的な果物で、真っ赤で、丸くて、そんなところからも取り上げやすいのかもしれませんが、転がってくれることで次々と場面展開ができるということも大きいのではないかと思います。

また、日本の絵本のみならず、海外の翻訳絵本のなかにもりんごの絵本は多い。多くの国の人々にとって、りんごが身近な果物なんだなということがわかります。

今回の絵本部屋は、終わったら、りんごが食べた~い!という気持ちになれば成功だなと思っていましたが、みなさんどうでしたでしょうか?

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おとなたちの絵本部屋 vol.101 2013年6-7月 レポ

記・隊員1号(イーダ)

テーマ vol.101 降矢ななさんの絵本

日程 <国立会場> 6/17月 6/18火 6/20木  6/21金 6/24月

                 7/11木 7/12金 7/16火

     <立川会場> 6/26日

参加人数 47名(八王子市・国立市各6人、小平市5人、立川市・練馬区各3人、多摩市・国分寺市・東村山市・府中市・所沢市各2人、青梅市・昭島市・日野市・東大和市・小金井市・三鷹市・北区・横浜市・茅ケ崎市・越谷市・久喜市・船橋市・栃木県那珂川町・長岡市各1人)+隊員2名 うち初参加16名、男性2名

■絵本部屋

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国立会場のギャラリービブリオでは、6月は『ちょろりんのすてきなセーター』、7月は『おっきょちゃんとかっぱ』の絵本原画展が開かれているなか、別室での絵本部屋となりました。

原画展に合わせて企画したテーマですが(ちょうど日本人女性作家を取り上げる順番だった)、降矢さんの人気ぶりにあらためてビックリ。

降矢さんの地元で講座をやるなんて、恐れ多いことをしでかしたか!?

参加申込み者がとても多く、定員と日程をあわてて追加した次第です。

絵本部屋では、降矢さんがお話も絵もかいたもの⇒昔ばなし絵本⇒他の方の文章に絵をつけたもの、だいたいですが、この流れで絵本を見ていきました。

なかでも最初の『ちょろりん~』をじっくり読んでみました。

それから入手不可になりつつある『もものうえの~』も。

それから『ひめねずみ~』を前半のいいところで寸止めして、読むのをやめました。予想どおり、みなさん続きが気になったようで・・・。しめしめ。

降矢さんの絵本は点数が多く、「おれたち ともだち」シリーズなどはまったく読めませんでしたが、こんなにあるんだよと、ドドン!とご覧いただくだけでも価値はあったかなと思いました。

わかっていたけれど、降矢さんは、作品によって画材も画風がまったく異なる。そんなおもしろさも堪能していただけたかな? 日本のものとも外国のものともつかない画風でもあり、降矢さんのこれまで生きてきた様が反映されているともいうような・・・。独特の世界でした。

ところで降矢さんといえば「キツネ!」なので、自己紹介のときには、みなさんにキツネといえば・・・を語ってもらいました(あ、でも時間の関係でキツネ話を聞けなかった日程もあります)。

■イーダのつぶつぶ焼き

Image8日間の開催というのは、絵本部屋の初期にもありましたが、そのときは定員5名だったので、101回を数える絵本部屋のなかで、今回が一番の参加人数だったのじゃないでしょうか。

都外の方の比率も多く、初めての方も多い。いつもの常連さん多しの絵本部屋とはちょっと違う雰囲気になりました。

当初は、恒例の「おもちゃであそびタイ!ム」も組み込む予定で、「おれたち ともだち」シリーズのジグソーパズルを用意していたのですが、そんなことして遊ぶ隙間はこれっぽちもなく、前半で早々と断念してしまいました。

ちょっと悔やまれます。

それにしても、絵本を読んで、原画を見られるという、特別の絵本部屋ができてよかったです。

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おとなたちの絵本部屋 vol.100  2013年5月 レポ

記・隊員1号(イーダ)

テーマ vol.100  “好き”をきわめる!

日程 <国立会場> 5/20月 5/21火 5/23木 5/24金   

     <立川会場> 5/26日

参加人数 34名(立川市7人、八王寺市6人、国立市4人、小平市3人、武蔵野市2人、日野市・小金井市・国分寺市・小金井市・府中市・東大和市・東村山市・練馬区・北区・所沢市・大月市・栃木県那珂川町各1人)+隊員2名  うち初参加8人、男性2人、他・当日キャンセル2名

■絵本部屋

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テーマ予告では、「極める」にしたり「究める」にしたり、統一できませんでしたが、結局、どちらの意味でもある気がしてひらがな表記にしました。

いつか、伝記絵本をテーマに絵本部屋をやりないなとは思っていましたが、はからずも結果として今回がそんな感じになりました。

実在の人物を描いていないものは、最初の2冊だけ。あとはみんなモデルがいたり、史実に基づいているものです。

「好き」をきわめた人を描いたものは、幸せな絵本が多いなというのが印象。それなりにその世界では名をあげた人たちだからサクセスストーリーだし、今回は亡くなるまでを描いたものは少なく、最後まで貧しくて、死後有名になった~ような人も少なかったので(しいて言えばベントレーだけ?)、とくに気持ちくよく読めた気がします。

絵本ではその人の生涯のほんの一面を切り取ったにすぎないのですが、その人物や分野を知るきっかけや入口にはなると思います。

芸術・学術分野できわめ、その後社会問題などに関わっていった人もいれば、無鉄砲や大馬鹿野郎で、子どものころの心のままでオトナになれなった人たちなど、いろんな幸せな人生の一部を垣間見ることができました。

エジソンとか、野口英世とか、いわゆる子ども向け伝記本にラインナップされるほど世界的に有名ではない人だちばかりですが、その分野でのパイオニアには違いなく、他人からどんな中傷を浴びようが、応援してくれる人がいようがいまいが、とにかく「好き」を貫いている人には強さがあります。それが伝わってくる絵本ばかりでした。

ところで今回はすべて翻訳絵本でした。

このテーマで網羅したわけではないけれど、日本の絵本にはあまりないテーマなことも事実。

そのわけを、あれこれみなさんと意見交換して考えてみることもできました。

■おもちゃであそびタイ!ム

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ケイエス販売 1,200円+税 144

絵本部屋でかるたで遊ぶときには、絵札の文字部分をいつも隠してしまうのですが、今回初日にそうしたら、このかるたにかぎっては、それでは全然とれないということが判明。

おそらく、読み札に合わせて描かれた絵札ではないからでしょう。

2日目からは、普通に遊びました。

それでも、偕成社のかこさんのシリーズを読破していないとかなり難しかったようです。

イーダのつぶつぶ焼き

おかげさまで、1999年に絵本部屋を初めてから、ついにというか、やっとというか、100回を迎えることができました。この100回目の月から、再び国立に帰ってくることができたのも感慨ひとしおです。今まで何度やめる宣言をしたことか。でも、そのたびにみなさんの熱い声援を受け、綱渡りながらもひとつの目標に到達することができました。

これまで参加してくれた、総勢何名になるのかまったくわかりませんが、たくさんの方々、ありがとうございます!それと、オリオンさんもGBさんもありがとー!

次の目標をどこに置くかはまだちょっと考えられませんが、私も「好き」を続けていって、幸せな人生を送りたいし、参加してくださるみなさんとも分かち合いたいと思います。

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おとなたちの絵本部屋 in オリオン・ノルテ 2012年2月 レポ

記・隊員1号(イーダ)

テーマ №92 ポリー・ダンバーさんの絵本

日程-2/22水 2/23木 2/28火  参加人数-7名

Polly Dunbar( ?~ )

2004年、初めての自作絵本を出版するやいなや、イギリスでもっとも有望なイラストレーターとして脚光を浴びる。以後、発表する作品は、ケイト・グリーナウェイ賞にノミネートされるなど、高い評価を得ている。イギリス、ブライトン在住。

■絵本部屋

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ポリー・ダンバーさんの絵本は、今のところ全部フレーベル館&もとしたいづみさん訳です。前半は絵もお話も彼女が手がけたもの、後半はほかの作家さんのお話に絵をつけたもの、という順番で読んだり紹介したりしました。

どちらかというとですが、参加者のみなさんには前半のほうが好評だった気がします。ま、前半のほうが力を入れて紹介したということもあるのですが。

Img_1375ひとつの出版社からしか出ていない、最近の絵本だったので、まだ評価が定まっていないところがあるので、みなさんの反応やいかに?とドキドキしながらの絵本部屋でしたが、とってもとっても気に入ってくださった方が多かったようです。

特に紹介が難しいと思っていた「ティリーとおもとだちブック」シリーズ。少ない文章ながらも絵から多くを感じとってくださって、その空気をまるまる受け入れてくれた感がありました。私が何を語らなくても絵が物語ってくれているとあらためて思いました。

<残念、品切れ>           

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左は、日本で初めて出版された絵本だったし、テーマも色遣いも見事だったので、ぜひ紹介したかったのですが、品切れで残念。もし目にする機会があったら、ぜひカバーも外してみてください。

右は、ポリー・ダンバーのお母さんのジョイスダンバーがお話を書いたもの。お母さんはたくさんの絵本のお話を書いている有名な作家さんのようです。日本でもこれのほか、2冊の絵本が出版されています。

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<読み物の挿絵>
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■おもちゃであそびタイ!ム

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一般的ないろはかるたと違って、読み札の句のなかから季語を聞き取り、それをイメージしたイラストの絵札をとるという、高度な?かるたとり。だけど、お母さんと一緒に来た小学1年生の女の子も上手にとることができました。

Ts3d1285絵本作家としておなじみの高橋和枝さんのイラストが俳句にぴったりで、絵札を眺めているだけでもすばらしー。

絵札同士にも関連があるものがあったり、札の裏側がパズルになったりで、いろんな遊び方ができるスグレモノです。

■イーダのつぶつぶ焼き

イギリスの絵本作家、ポリー・ダンバーさんは、残念ながら生年不明。でも、絵のタッチからは年配じゃないと思うのですが(のちに彼女のHPで彼女の画像を発見。でも・・・わからない・・・、いや、やっぱり若いな。笑)。

彼女の絵は、ぶっくり、ふっくら、そして、くるりんとしているものが多く、ちょうどとことこペンギン隊のイベントで「ぐるぐる」をテーマに絵本を集めているところだったので、彼女の絵本を全部リストアップしたい衝動にかられました。

だっていろんなところが巻いているんだもの!

絵本部屋全体としては参加者が少なく残念だったのですが、参加してくださった方はほんわか帰られたようで、取り上げてみてよかった~としみじみ思いました。

これからも注目の作家さんです。

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おとなたちの絵本部屋 in オリオン・ノルテ 2013年2月 レポ

記・隊員1号(イーダ)

テーマ №99 バーバラ・マクリントックさんの絵本

2月-19火 22金 25月 28木  参加人数-18名(立川市4人、八王子市3人、小平市2人、国立市、国分寺市、府中市、東村山市、武蔵村山市、武蔵野市、練馬区、柏市各1人、+隊員3号)

●Barbara McClintock (?- )

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。幼いころから絵を描くのは大好きで、人生最初の思い出は、床に寝そべって量的クレヨンを持ち、色とりどりの大きな丸を描いていたこと。

ノースダコタ州のジェイムズタウン・カレッジで学び、19歳のときモーリス・センダックの勧めで絵本作家になるためにニューヨークへ移り、絵本を作り始める。

ビクトリア朝風の舞台外形や衣装を森板クラシックな雰囲気の絵本を得意とする。

子どものころ両親が写真店を経営していたことや、近くに住んでいた祖父母の家が18正規の石造りの農家で、ビクトリア朝の家具や世界中から集められた風変わりな品々が飾られていたことなどが、独特の作風に影響している。

ミネアポリス児童劇場の舞台装置や衣装のデザインも手掛けている。

現在はコネティカット州に、夫と息子、2匹のネコ、3匹の魚とともに、1815年に建てられた家に暮らしている。(いくつかの翻訳絵本の著者略歴の記述から編集)

■絵本部屋

Dsc_0137日本で初めて翻訳された『ダニエルの不思議な絵』から、1月に発売になった新刊『イソップのおはなし』まで、現在、日本で翻訳されている絵本は8冊。

翻訳は今のところすべて福本友美子さん。出版社は3社にわたっています。

マクリントックさんは、自分でお話も絵も手掛けたものもあれば、絵のみを担当したものもあります。

現代のアメリカの絵本作家でありながら、他の国や、古い時代を題材にしたものも多く、どこか懐かしいような感覚になります。

また、日本での翻訳は8冊ですが、これは彼女の作品のなかのごく一部。これまでアメリカではたくさんの本を出版していているようです。

絵本部屋では、彼女のHPから得た情報などをまじえながら、また、実在の場所をモデルにしている絵本では、現在のその場所の画像と照らし合わせながら、マクリントックさんの絵本を楽しみました。

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紹介順に掲載。じっくり取り上げたのは上の4冊。

全頁読んだのは、『ないしょのおともだち』と『どろんこのおともだち』。『ないしょの~』は、参加者のみなさんと輪読しました。

『シモンのおとしもの』と『小さなミンディの大かつやく』は、実在の画像資料と絵本の絵を照らし合わせました。

また、『たったひとつのねがいごと』では、こんなこと発見!をお話ししました。

ストーリー的にも、文章に書かれていないページとページの合間を想像するのが楽しいものが多く、妄想炸裂!的な絵本部屋だったかな?

■おもちゃであそびタイ!ム

32831806「サザエさんかるた」 赤ちゃんとママ社 1,200円+税

オトナがかるた遊びをすると、読み札の最初の文字だけよく聞いて、絵札の大きな文字を見て取ってしまいがちになって、読み札の文章や絵札の絵を十分に楽しめないことがあるので、今回はいじわるして、絵札の文字部分に付箋を貼って、さらにその上にペンギンのスタンプを押して、文字が透けて見えないようにしました。似たようなモチーフの絵札もあって迷うこともあり、なかなかスリルを伴いました。

それにしても、いいオトナが!ビシバシ本気でかるた取りに励んで遊んでくれて、嬉しかったな~。

絵本部屋開催時、オリオン・ノルテさんでは売り切れだったのが、タイミング悪くてザンネーン。

■イーダのつぶつぶ焼き

バーバラ・マクリントックさんの絵本は、ここ数年、トトトンと出ていて、パラッと読んだだけで、じっくり見ることをしていませんでした。今ならそう点数は多くないし、品切れ本もないので、ここらでじっくり読んで、彼女の絵本の魅力を感じたい・・・そんなことを思ってテーマに取り上げてみました。

彼女の絵本だけをじっくり見ると、固定されていると思っていた画風も、絵本によって違うことがわかったし、彼女の大事にしていることなどすごく絵本に反映されているような気がしました。

バーバラ・マクリントックさんについては、生年は結局わからず仕舞。検索してみると、同姓同名で、ノーベル賞を受賞した植物学者がいるようで、絵本作家のマクリントックさんについては、彼女のHPに一番詳しく載っているようですが、いかんせん英語。私なりに(間違いがあるかもしれない)読み取った情報をお伝えしましたが、興味があれば英文ですが読んでみてください。日本の翻訳絵本では、子どものころの写真しか掲載されていませんが、現在の(?)お姿を見ることができますよ。

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おとなたちの絵本部屋 in オリオン・ノルテ 2013年1月 レポ

記・隊員1号(イーダ)

テーマ №98 つながる絵本・重なる絵本

1月-25金 28月 29火 31木 参加人数-17名(立川市4人、八王子、小平市、国立市、国分寺市、府中市、東村山市、昭島市、三鷹市、武蔵野市、練馬区、所沢市、大月市各1人、+隊員3号)

■絵本部屋

今回の絵本部屋のなかでの「つながる」と「重なる」の定義はあるような、ないような。イメージでは、それまでのストーリーや、言葉、絵などが、その後の展開に大きく作用しているようなもの。さらにひとつのパターンで繰り返される展開。そんな感じかしら。

大きくみれば、ページだてがある本は、すべて「つながる」「重なる」かもしれませんが、そんな中から、漠然と上記のような私のアンテナでひっかかったものを集めてみました。

ワンパターンの絵本が多いので、展開が読めちゃうフシもある。だけど、展開がよめても、思った通りに事が進むおもしろさもあると思います。期待どおりの面白さというか。繰り返しのしつこさも笑いにつながるというか。

子どものほうが、ツボな感覚かもしれないので、参加してくださった方たちには、自分の子ども心指数をはかってみてください、ということで絵本を紹介しました。

今回の絵本部屋がおもしろければ、子どもの心を忘れていないオトナの証拠。つまらなかったら、それは悲しいオトナになってしまったからで、絵本や、ナビ子・イーダのせいじゃないわよって(笑)。

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いろいろな繰り返しパターンの絵本を用意したつもりですが、バランス的には、積み上げ歌といわれるものを多く紹介しました。

ここにあげたものとは異なる絵本でも、ここにあげたものと同じパターンの絵本、または異なるパターンでの繰り返し絵本は、この世にはいっぱいあると思います。

010参加者へは、さらに「連想絵本」として、ここにあげたものと同様のパターンや、繰り返しのワンパターン絵本のリストをお配りしました。私が思いついたものだけですが。参加者の方からも、自由に本をあげてもらいました。

いっぱいありますよね。

4日間とも楽しく絵本部屋ができたので、みなさん、子どもの心を忘れないオトナたちの集まりだったと思います(?)。

みんなで読んだ『パパがやいたアップルパイ』が思いのほかもりあがり、参加者の自己紹介のテーマも「アップルパイ」にまつわる話をしてもらうことに。いろんなおいしいアップルパイの情報を聞けたことも収穫でした。

■おもちゃであそびタイ!ム

30688586『そしたらそしたら』すごろく

今回の絵本部屋で一番最初に読んだ絵本の見返しに載っているすごろくをみんなで遊びました。1月だし、お正月の記憶も新しいので、いいかなと。

絵本のストーリーにそったすごろくで、そうそう逆転劇がひきおこるわけでもなく、淡々と進められる感じがよかったです。

参加者には、コマを進める途中で登場する擬音語を口に出して言ってもらいました。

■イーダのつぶつぶ焼き

いやあ、今回の準備は手ごわかったです。早々とテーマを決めていたし、いつかこのテーマでやってみたいと温めてきた企画ですが、いざ選書する段階になると、あるわ、あるわ。だけど、おもしろいのに品切本も多くて、泣くわ、泣くわ(笑)。

自分なりにテーマの線引きを決める作業も難しかったけれど、時間も限られているから、要は私がおもしろい!と思う絵本を紹介しよう。そのことを大事に選んでみました。ということで、自信満々の絵本ばかりです。

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おとなたちの絵本部屋 in オリオン・ノルテ 2012年11月 レポ


記・隊員1号
(イーダ)

テーマ  №97  ドタバタ大騒ぎ絵本

11月-22木26月27火  参加人数-14名(立川市4名、国立市2名、小平市2名、八王子市、国分寺、東村山市、武蔵野市 練馬区、所沢市各1名)

■絵本部屋

2012年最後の絵本部屋。

007これから師走に突入するに向けて、あくせくとせわしない日々が続くと思いますが、絵本部屋では絵本をゆっくり読んで心を落ちつけよう・・・なーんて今回はせずに、みなさんの焦る気持ちに追い打ちをかけるような絵本を集めて読んでみることにしました。

ちょっと意地悪テーマです。

逃げる、追う、走る、競う、焦る、慌てるといった、落ち着かない絵本ばかりのラインナップになりました。

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季節的にもピッタリなので『教会ねずみのメリークリスマス』の絵をじっくり見ました。そして、カーレースの絵本もじっくりと。ただ、カーレースの本は、細かいところを読んでいくと、それだけで一日が終わってしまいそうな盛りだくさんの内容なので、限られた時間でそのおもしろさを伝えるのが難しかった・・・。

それから、今回はロシアのチュコフスキーの絵本を2点、取り上げていますが、この2点だけじゃなく、チュコフスキーの偕成社から出ている絵本群はすべて、今回のテーマに入れたくなるような内容。七五調の日本語訳だと、せかされている気分がさらに高まるようでした。

アワアワ、せかせか、ドタバタな時間になったかな?

■おもちゃであそびタイ!ム

005りすのどんぐりキャッチゲーム

ラーニング・リソーシーズ(アメリカ)

すみません、今回はオリオンさんでは扱っていない商品で、私物を持参しました。

りすがどんぐりを拾うという秋にぴったりのゲームです。

ルーレット運だけで勝負が決まり、取り立てて作戦を練る必要もなく、小さな子も大きな人も本気で争えるゲームです。

今回は大きい人たちだけで遊びだったので、リスの手からドングリを落として場合、没収!という厳しいルールにしてみました(落とした人もチラホラ)

■イーダのつぶつぶ焼き

こちらの狙いでは、落ち着かに絵本部屋を目標に掲げていましたが、まあ、落ち着きはなかったかもしれませんが、意外にもそんなに後味が悪くない、落ち着きのなさだったのかもしれません。そこには楽しさもあったからかな。

カーレース絵本2冊が好評だったのが嬉しい。ぜひぜひお手元で、今度はゆっくりと?あくせくしてほしいです。 
 
 

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おとなたちの絵本部屋 in オリオン・ノルテ 2012年10月 レポ

記・隊員1号(イーダ)

テーマ №96  ディヴィッド・ルーカスさんの絵本

日程10/18木10/19金10/22月10/13火  参加人数-13名(立川市4人、 国立市2人、小平市2人、国分寺市、八王子市、 練馬区、小平市、武蔵野市各1人+隊員3号)

David Jucas(1966~ )

1966年イングランド北部のミドルズブラに6人兄弟の3番目として生まれ、5歳のときにロンドンへ移り住む。子どものころから、絵と文章を書くのが大好きだった。

英国王立芸術学院(RCA)を卒業後、イラストレーターとして活躍。小学校や大学で教えたこともある。文章と絵をともに手がけた初めての絵本『カクレンボ・ジャクソン』は、本国で「たちどころに古典となる作品」と絶賛され、アメリカのAmazon.comにおいて2004年のベスト・ピクチャーブックに選ばれた。また2008年には、英国のブックトラストにより「2000年以降にデビューした絵本作家の中でもっとも優れた一人」に選ばれている。

サセックス州ルイス在住。(翻訳絵本掲載のプロフィールから)

■絵本部屋

残念ながら品切れ本もありましたが、絵本部屋で取り上げるにはちょうどいいくらいの出版点数だったので、デイヴィッド・ルーカスの絵本をテーマにしました。ちょうど、クリスマスの新刊も出て、タイミング的にもグーでした。

メイン本にしたのは『ほらふきじゅうたん』。絵本にしては長いお話。ちょっと立ち読みってわけにもいかないし、かいつまんであらすじを聞いたところで、この絵本の良さはわかってもらえないと思い、どんなに時間がかかっても、できるだけ読もうと思いました。

石像の女の子、とらのじゅうたん、その他ナレーションの3役に割り振って読んでもらいました。

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↓残念、品切れ ↓

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なんとも不思議な話なので、私は好きだけれど、参加者のみなさんはどう思うかな~?と思っていたら、セリフにわけたのが感情移入しやすかったのか、みなさん、深く深く絵本の中に入ってくださって、余韻をかみしめるような時間になりました。

とらのじゅうたんの気持ちや性格を表してくれる、素敵な感想コメントにたくさん出会えました。

それと、『カクレンボジャクソン』と『ナツメグ~』もできるだけ、絵を細かく読み込んでいきました。

『おもちゃびじゅつかん~』シリーズは、実在する場所と展示品が登場するので、事前にできるだけ画像を準備し、絵本の絵と比較させながら読んでみました。

メインにした『ほらふきじゅうたん』には、かなりルーカスの思いがこめられているように思うので、これを読む前と後では、ほかの絵本見方も変わってくるような気がします。

■おもちゃであそびタイ!ム 

立体四目並べ

002今回は、私物のプラウンハイマー社のもので遊びましたが、いろんなメーカーから出ているおもちゃです。

お値段もピンからキリまであるみたい。

1対1で対戦するゲームですが、あまり考えずにリズムよくスコッ、スコッと入れていくペアもあれば、1つの玉をさすのにじっくり考えて、勝ち負け関係ないと言っても、やたらに時間をかけるペアもあって、いろいろでした。

ペンギン時代に購入してくださって、既にお持ちの方も多かったのですが、おうちにある方はやっぱり強い! 久しぶりに遊ぶとはいっても。

■イーダのつぶつぶ焼き

今回の絵本部屋で取り上げるまで、デイヴィッド・ルーカスは『カクレンボ・ジャクソン』がデビュー作なんだと勘違いしていました。絵もお話も両方手がけたもののなかでは一番最初ということで、絵のみを担当しているものはそれまでにも出ていたようですし、日本でも翻訳されていました(品切れですが)。でも、画風を比べてみると、やはり『カクレンボ~』から、今のスタイルが確立されていったんじゃないかと、彼の中でもエポックメイキング的な絵本だろうとと思います。それにしても『ほらふきじゅうたん』のスケール感はすごい。何が真実かという大きなテーマを抱えています。だけどこの本、店頭じゃ売れないんだろうな~。こういう絵本と読み物のの間のような本はね。だけど、これ、絵がなかったら、成り立ちにくいという点では、やっぱり絵本なんだと思います。

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