おとなたちの絵本部屋 in オリオン・ノルテ 2012年9月 レポ
記・隊員1号(イーダ)
テーマ №95 知らないって、愛おしい♡
9月-20木、25火、28金、10/1月 参加人数-17名(八王子市4人、立川市2人、 国立市3人、小平市2人、東村山市 武蔵野市、練馬区、文京区、バンコク各1人+隊員3号)
■絵本部屋
今回集めた絵本は、モノを知らない主人公たちが無知や未熟さゆえに引き起こす大騒動を描いたもの。当然、読者のほうが経験値は「上」を想定してつくられた絵本ばかりです。ちょっとマヌケな主人公たちが、なんともほほえましく愛おしく思えてしまいます。
紹介本の中にはシリーズものも多く、とくに『リスと~』は、新刊もわりと出たばかりで、今のところこの4点すべてが、同じ無知パターン?です。デッサン風に勢いでササッと描いたようであっても、丹念に見ると見どころ盛りだくさんの絵で、ぜひ、みんなで読み込みたかったシリーズです。じっくり読めて満足。
主人公が無知・未熟・未経験ということで、必然的に動物や子どもが主人公になるなか、『おじいさんとうみ』は異色の絵本。経験豊富なはずのおじいさんが、海を知らないというギャップがおもしろく、季節的には合わない絵本でしたが、これも紹介しておきたかった一冊です。
ロングセラーのフランク・アッシュのクマくんのシリーズも、あらためて読むとなかなか唸る、よく練られた絵本だし、シリーズ3点のうち2点が今回のテーマに合致する「ファーディ」のシリーズも、あらためて愛おしいな~♡と思うことができました。
今回は自己紹介時に、テーマにちなんで「最近まで知らなかったこと」「長いこと勘違いしていたこと」をテーマで話してもらったのですが、私も含め、他の人も知らなかった話も多く、中にはおかしい話もあるにはあったのですが、なぜか「いいオトナ」の勘違いや失敗だと、愛おしい♡にはならないのですよね(笑)。
■おもちゃであそびタイ!ム
四目並べ
使用したのは、ビーバーブッツェ社(ドイツ)のもので、ペンギン時代に入手した私物なんですが、みなさんにはとても好評で、その場で一斉にスマホなどで商品の検索が行われました。
いろんなメーカーが、いろんなデザイン・素材で、いろんな価格で販売していると思います。
私は子どものころ、プラスチック製の同じゲームを持っていて、親を相手に夢中になっていました。
「でも、この木でできた素朴さと、コインがぶつかり合う音がいいのよ~」と、みなさん、これと同じものを探されていましたが、すみません、入手は難しいと思います。だって、そうとう前のものだし、あまりにも小さなメーカーだし。そして結構なお値段でした。
1対1で対戦し、それぞれ自分の色のコイン(コマ)を落としていき、先にタテでもヨコでもナナメでも4つ一列に先に揃えたほうが勝ちというルールで、ドイツの家庭ではポピュラーなものなんだそうです。
■イーダのつぶつぶ焼き
「おとなたちの絵本部屋」という名前とおり、オトナを対象にしているので、今回のテーマの絵本は、みんな、胸キュン♡ってしてくれる人ばかりでしたが、子どもに読んでいる人たちの話を聞くと、子どもたち、とくに年が小さい子たちは、主人公よりちょっとだけ上の経験値のせいか、あるいは今の時代性なのか、主人公の無知を愛おしく感じず、「そんなことも知らないの?」と上から目線になっちゃうことも往々にしてあるそうです。動物でも人間でも同じ子どもが主人公だと、特に。
年齢や経験が主人公から離れて、読み手の器が大きくなればなるほど、愛おしさが増すのかもしれないですね。
というわけで、意外とオトナ度を測れる絵本たちなのかもしれません。
最近のコメント