« 9月の絵本部屋 in オリオン・ノルテ 4(30木) | トップページ | 9月のリトミックであそぼう!in小金井 »

おとなたちの絵本部屋 in オリオン・ノルテ 9月レポ

記・隊員1号(イーダ)

3度目の復活! おとなたちの絵本部屋 №3(通算84)

9月-21(火) 24(金) 27(月) 30(木)

テーマ シルエット絵本    参加人数  20名

その内訳は・・・

6月生まれの双子座さん3名、6月生まれの蟹座さん1名、7月生まれの蟹座さん4名、8月生まれの獅子座さん1名、9月生まれの乙女座さん2名、10月生まれの天秤座さん3名、11月生まれの蠍座さん1名、1月生まれの山羊座さん1名、 1月生まれの水瓶座さん1名、2月生まれの水瓶座さん1名、3月生まれの魚座さん2名。

■絵本部屋

Img_0244 参加者のみなさんが「シルエット」から連想するものを、まずはうかがってみました。

いろいろ挙げられましたよー。

ディズニーランドやサンリオピューロランドにいる切り絵作家、名曲(?)シルエット・ロマンス、クイズ番組などでのシルエットによるモノ・人物当て、エイキン「真珠の首飾り」の挿絵(ピエンコフスキー)、Mary'sチョコのシンボル、テレビ・幼稚園で見た影絵芝居、銀行の窓にあった藤城清治の影絵、CMの影絵、かかし座、などなど。

そして、私から皆さんに、私が6歳のころ、東京タワーで作ってもらった切り絵のポートレートをご覧いただきました。

ちなみに、私が初めて意識したシルエット絵本は、ピエンコフスキーの『ふぇありいぶっく』(ほるぷ出版・品切)です。でも、なぜシルエットなんだろう、なぜちゃんと描かないのだろう、手抜きじゃないか?と否定的な感想でした(←おいおい)。

そのころは、シルエットならではの良さ、イメージの広げやすさ、昔話とシルエットの相性のことなど何も考えていませんでした。そして、シルエット絵本の良さにやっと気づいたのは、シャーリップの『ママ、ママ、おなかがいたいよ』(福音館書店・品切)を見たときでした。

そんなシルエット話をみんなでしつつ、講座では

まず、テーマの「シルエット」の意味、定義、語源を・・・

シルエット【silhouette】フランス語 1)輪郭の中を真っ黒に塗りつぶした画像。影絵。 2)影絵のような輪郭だけの黒い実景。

▽もともとは18世紀ヨーロッパに起こった、黒い髪を切り取って、人物の横顔を表現した切り絵に対して用いられた言葉であったが、そこから明るい背景に対して事物が黒く塗りつぶされて見えるような光景、物の形そのものを言い表す語として用いられるようになった。

▽「シルエット」の語源は、18世紀フランスのルイ15世の財務大臣であったエティエンヌ・ド・シルエット(1709-67)に由来する。当時フランスは七年戦争が長引いたことで財政難に陥っていて、富裕層に対して厳しい倹約を要求する緊縮財政策をとった。彼は切り絵による横顔の肖像画を好み、自身でも趣味として制作していた。当時「シルエット」には、安上がりの意がこめられてたという。18世紀半ばから19世紀半ば、写真が登場するまでは、この簡便で安価な影絵は全ヨーロッパ的に流行した。

                   <参考> 大辞林、日本大百科全書、ウィキペディア

・・・・・・ということで、シルエットは、使われる分野においても定義が変わるようです。ファッションの分野なら体や服のラインだったり、映像ならバックから光を当てたりして見える様というように。イラストの分野においても、シルエット画のすべてが影絵や切り絵でなく、最初から輪郭線の中を塗ったものもありますし、それも黒とは限らずいろいろな色のこともあります。

絵本のジャンルとして「シルエット絵本」というものがあるわけではなく、今回は、私がシルエットだと思う絵本という、アバウトなくくりにしました。したがって、切り絵でも安野さんのものは入れたのに、滝平さんのものを外したりしています。また、同じ作家さんのものは2冊までとしました。

また、赤ちゃん向け絵本によくある、モノの名前の当てっこを目的としたシルエット画の絵本(←いーっぱいある)は原則、除きました。

19666030_4 31440409_3 31976019_3 32323954_2 01937897_2 32409655_2

31078827_2 31921818_2 31535428_2 02635280_2 31402774_2 Img071

昔話や、有名なお話(ここではラッカムやピエンコフスキーの絵本)は、すでにできあがっているイメージを壊さないためにも、シルエット画で表現された絵本はいいかなと思うのですが、出版されているものが少ないことを考えると、地味で大人っぽいと感じる人も多いのかもしれません。子どもが初めてそのお話に出会う場合は、どうかな?ということもありますし。

かつて同僚、そして絵本作家の芳賀八恵さんが、シルエット画の絵本や雑貨を手がけているので、事前に取材させてもらいました。彼女の場合のシルエット画の作り方、その場合、心がけていることなどを聞いたので、講座のなかでも紹介しました。

今回、参加者に人気だったのは『シンデレラ』『たいへん、たいへん、あかちゃんまって』『よるのねこ』。なかでも『たいへん、たいへん~』の面白さは、私自身も今回初めて気づきました。初めて読んだときには気づかなかったことがいっぱい! 題字から結末まで、驚きと笑いの連続でした。

それとオマケとして、1859年にドイツで出版された『新シルエット』絵本の復刻本(1982年にほるぷ出版からベルリンコレクションとして復刻されたもの)をご覧いただきました。モノクロで描いたイラストと思いきや、解説によればこれは切り絵だそうで、細かい白い模様は針で隙間を入れて引っかいたものだそうで、その緻密さに参加者のみなさんと驚愕!内容もちょっと楽しいABC絵本でした。

今回ご覧いただいた絵本は、絵のほとんどがシルエットの絵本ですが、表紙だけシルエット、一部分だけシルエットというように、少ないながらも効果的にシルエットで表現している絵本はたくさんあります。

シルエットを意識してみると、絵本だけでなく、街の標識や広告・ポスター、商品、いろいろなものにシルエットが使われていることに気づきます。

■おもちゃであそびタイ!ム

978487223104_lrg にほんごであそぼ 絵あわせ かるた

 1800円+税

絵本部屋のテーマの「シルエット」にあわせて、シルエットっぽいかるたで遊びました。有名な作品のフレーズが、上の句・下の句のように2つに分かれていて、上の文章を読んで、下の続きの文章を取るというものです。

大人でも初めて知る文章もあったようですが、イラストからも連想できるようになっているので、知らなくても取れる場合もあって、取った人自身が驚いたり、また解説も詳しいので、みんなで読んで「へぇ~」と勉強にもなりました。 

■イーダのつぶつぶ焼き

絵本部屋のテーマを決める場合、内容で決める場合もあれば、表現方法・技法で決める場合もあり、今月は後者となりました。

ずっと取り上げたかったテーマでした。先にも書きましたが、私自身、その魅力に最初は気づかなかった表現なので。

でも、参加者のみなさんは、シルエット大好き!という人も多く、早くからその魅力に気づいていたようです。すばらしー。

シルエット画って、自分で描くことを想像しただけで、おそろしく難しい。シンプルでありながら、他人に伝えなければならない使命をもっているなんて、すごすぎます。

|

« 9月の絵本部屋 in オリオン・ノルテ 4(30木) | トップページ | 9月のリトミックであそぼう!in小金井 »

出前・絵本部屋 ~レポート」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。